インシテミルを観てきました [邦画]

昨日、「インシテミル」を観ました。

10人の主人公以外の登場人物がいない(正確に言うと全くいない訳じゃありませんが)上に、閉鎖された空間での心理的圧迫感が臨場感につながっているので
、観終わった後には「精神的な疲労感」一杯でぐったりとシートに落ち込んでしまいそうでした。

藤原達也、綾瀬はるか、の演技も然る事ながら北大路欣也、片平なぎさの「大人」って言う感じの演技は流石です。
登場人物10人のキャラクターが俳優其々のキャラととても一致していると思えます。
ですから「俳優=役者そのもの」と見られるので違和感無くキャラクターを受け入れられると思います。
もしかしたら「反対が真なり」で俳優さんありきで登場人物のキャラクターが決められているのかもしれませんが・・・。

現代版『アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」』と言える作品だと思います。
今風のアレンジも見ごたえがあり時間を感じない作品だと思います。
施設内の出来事と外部との関係がどうなっているか、登場人物の置かれた現代的社会事情等を織り込んだりと単なる娯楽作品ではなく、考えさせられる部分の沢山ある作品だと思います。

ラストの「どんでん返し」は後から考えると「あっ、そうだったか、これがあったか、やられた」と感じてしまう程主人公に一体化して観ることが出来た久し振りの作品でした。
(この感触は「シャッターアイランド」以来かな)

満 足 度  ★★★★☆ (料金に対する面白さ)
もう1度  ★★★☆☆ (リピートしたい度)  
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13人の刺客 [邦画]

13人の刺客を観ました。

主役の役所広司さん良かったですね、それよりもっと良かったのが松方弘樹さんの存在感。
密談している時、「もしかしたら裏切るんじゃないか?」って勘繰ってしまうほど、
渋い役でした。

その他の刺客、山田孝之、沢村一樹、伊原剛志、古田新太、波岡一喜、高岡蒼甫、
六角精児、近藤公園、石垣佑磨、窪田正孝、伊勢谷友介、
それぞれがいい味を出しているんです。

中でも古田新太さんってもっと「キワモノ役者」かと思ってましたが、押さえたいい芝居で存在感抜群だったと思います。

六角精児と言えば、「相棒」の鑑識官役で有名ですが、着物姿もいいですね。

それ以上のインパクトが暴君大名役の稲垣吾郎ですね。
全編で「いっちゃっている」と言うか、「切れちゃっている」演技で
「この人本性はこうなんじゃないか?」と思っちゃうほど憎たらしく残忍な大名を素晴しくいい感じで演じていました。

ストーリーの展開もテンポ良く、2時間21分と言う時間を感じさせないものでした。

ラスト50分の死闘(この作品のキャッチフレーズですが)は凄かったですね。
実は「スーパーレイトショウ(深夜上映)」で観たのですが、深夜2時過ぎのこのシーンはちょっと重かったですね。とは言っても午前中に観るのもちょっと・・・かな。
中でも「刀の墓場」と言うシーンがあるのですが、「男たちの挽歌」「タクシードライバー」のワンシーンを思い出させるようないいシーンでした。

この作品自体がリメイク作品ですが、スケールアップされていて前作は56人対13人で今回は300人対13人。
「勝ち目無いじゃん」って思える無謀さですが、そのスケールの大きさが“凄い”インパクトでした。

もう一回くらい見てもいいかな、と思える久し振りの作品でした。

満 足 度  ★★★★☆ (料金に対する面白さ)
もう1度  ★★★★☆ (リピートしたい度)  
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